特定非営利活動(NPO)法人 社会動物環境整備協会

SOCIAL ANIMAL ENVIRONMENTAL IMPROVEMENT SOCIETY


自治体・企業の方へ

ペット同居型マンション

ペット同居型マンションの注意点

 一昔前に比べると、ペットと住めるマンションが増えました。ほんの10年前までは、ペットと一緒に暮らそうとすると一戸建て以外では部屋探しだけで相当な苦労をしたものです。昨年、東京都内での分譲マンションすべてのうち、約6割強がペット可だったそうです。単にペットが増えただけでなく、室内で共に暮らしたいと願う人が増えた証でもあり、私たち愛犬家にとっても嬉しいことのひとつです。

 しかし、案外、喜んでばかりもいられないのです。先のペット可の分譲マンションのうち、入居規定がしっかりしていたり、入居審査があったりするマンションは意外と少ないのです。入居時の規定が甘かったり、入居後のフォローが全くなく、単にペット可とだけうたっているということは他のマンションで周囲の人から迷惑がられていたマナー違反の愛犬家もそのマンションに入居してくる可能性もあるのです。仮に何十部屋もあるマンションのすべてにマナーの悪い飼い主さんが住んだとしたら、愛犬家でなくとも怖い話です。

 一部のマナーを守り、シツケも成功した飼い主さんは、マンションを選ぶ時に、あえてペット可とうたっているマンションを避けていると話していました。理由は、無駄吠えもせず、抜け毛もまき散らさず、周囲にいっさいの迷惑をかけずに飼っている限り、契約上がペット禁止となっていても、あまりクレームにはならないと言っていました。それより、マナーの悪い飼い主さんたちと一緒に見られ、汚く、うるさいマンションには住みたくないとも言っているのを聞きました。

 昔のようにペット可のマンションが極端に少なければ、選ぶことさえ出来ませんでしたが、大半がペット可となった今では、わたしたち愛犬家も住みやすいマンションを選ぶことが出来ます。多くのペット可マンションでは、エントランスに水洗をつけたり、ドアの前につなぎ用のフックをつけたり、お風呂場で愛犬を洗えるようにしたりとハード面のサービスが目立ちます。モデルルームを見に行った時には、大いにその新設備に感激したりもするのですが、実際に暮らし始めてみると、大事なのはどんな人たちがそのマンションで暮らしているかということなのです。

 マナーの悪い人が数多く暮らすマンションは周辺の住人からも白い目で見られがちです。そのマンションが出来てから、うるさくなった。近所のいたるところでオシッコをさせる姿を見た。お散歩のコースに放置ウンチが多くなったなどと、クレームの矛先がマンション住人に向けられているからです。

 もちろん、ハードも大事ですが、この住人の種別や、近隣からの評価も非常に重要なのです。ハードは仮に備えがなくても、ある程度の資金があれば改装したり、付け足すことができます。しかし、入居者の資質や近隣からの思いこみは、いくらお金があっても解決できない事柄なのです。多額のローンを組み、やっとの思いで手にいれた憧れのペット可マンション、でも入居が始まったとたんに、肩身の狭い思いや、嫌な気持ちを持ちながら毎日暮らすのは苦痛以外のなにものでもありません。


ペット同居型マンションを選ぶポイント

マンションを選ぶ時に忘れそうで、忘れてはならない点をまとめてみました。ぜひ、参考にしてください。

駅からの距離や買い物の便利さ、学校の位置や病院の位置、広さや価格帯、間取りやデザインやその他の防犯設備などは一般のマンション選びと同様です。ここではそれ以外の犬を飼うことを前提にした選び方の注意点です。

1.近くに公園、または適当なお散歩コースがあるか?

公園があっても犬の立ち入りを禁止しているところもあります。また、空き地などは、将来建物が建つ可能性もあります。

2.公園までの日常的な散歩道を想定して歩いてしましょう。

途中に危険な箇所や毒物が落ちていそうな場所がないか、自動車などの往来が危なくないかなども検討しておきます。

3.町の中やもよりの公園などで、犬の飼い主さんとその他の人たちの間で住民トラブルやいさかいが起きていないか?

過去の歴史から、愛犬家とそれ以外の人たちの間で大闘争になっている地域もあります。一部の地域ではこのことが原因で毒物をまかれたりしたケースもあります。

4.入居審査や入居規定がしっかりしているか?

マナーを守らず、周辺に迷惑をかけ続ける人でも入居できるようになっている規約のマンションは避けた方が無難といえます。

5.近くに良い動物病院があるかどうか?

いざという時には絶対必要です。近所の評判や友達の情報を集めておきましょう。

6.入居後に、万が一シツケや悪癖で困った時に、相談できる仕組みがあるかどうか?

完成後に立ち上がる管理組合のことや、入居後のアフターサービスとして気にとめておいた方が良いでしょう。犬は生き物。暮らしていくうちに思わぬ変化が出ることもあるからです。文句を言うだけの管理組合ではなく、困りごとが起きた時の対処方法まで検討してあるマンションが理想です。

7.雨の日など悪天候の日を想定しましょう。

いろいろな付帯設備を見るときは、晴天の時を想定せず、雨の日や暑すぎる日を想定して見ましょう。一見、便利そうに見える設備でも雨の日には全く役に立たない施設も多いモノ。屋上ドッグランを売り物にしているマンションでも日よけがひとつもなく、夏には全く使えないといったマンションもあります。


参考物件

「トゥトゥジャルダン はるひ野」

当協会でも一部ソフト面のご協力をし、完成した賃貸マンションを参考に掲載しておきます。地元のオーナーの意向を元に、東京の株式会社シルフ・コーポレーションが企画・コンサルティングをした賃貸マンションです。

100戸とやや大きめの賃貸マンションですが、常に満室稼働です。空室がでるのを待っていらっしゃる登録者が常時10組以上いらっしゃるそうです。

愛犬と暮すための入居率の高い賃貸マンション事業の主な設備と管理ソフトを掲載しておきますので、ご参考にして下さい。

ハード面

  • 中庭、共用部に入居者用ドッグランを設置
  • 大型犬でも安心してすれ違いが出来る広めの階段と廊下
  • ペットを飼養していない入居者にも配慮をしたペットボタンつきの広めのエレベーター
  • 玄関前に広いスペース(アールコーブ)を作り、門を付けて愛犬の飛び出しを防ぎます。また、アールコーブ内に専用足洗い場を設置しています。
  • 室内は毛の掃除がしやすいバリアフリー。管理上メンテナンスの簡単なフローリング調のCFシートを使用しています
  • 浴室には愛犬とゆったり過ごせる広めのバスタブと浴室テレビを設置しています
  • リビング、洗面所、寝室へは小型犬が自由に出入りできるようにペットスルードアが設置されています
  • 愛犬用のトイレ置きスペースを確保
  • その他

ソフト面

  • 1階にドッグカフェを併設。店長はドッグライフカウンセラー認定者
  • 管理人にもドッグライフカウンセラー認定者を採用。困ったことは管理人に聞くだけでいつでも指導を受けられる
  • 愛犬を連れて行けないお出かけ時は、管理人のドッグライフカウンセラーが一時お預かりとお散歩サービスを実施
  • 時々、近隣の愛犬家も招いて、しつけ教室や暮らし方教室を開催。マンション内だけでなく、近隣住民とのコミュニケーションも大切にしている
  • 入居希望者で愛犬のしつけやマナーに自信がない人には、適切に指導してくれる先生を紹介
  • 入居者が自由に使える愛犬家サイト「<a href="http://www.papiz.jp" target="_blank">パピッツ</a>」を導入

参考物件

トゥトゥジャルダンはるひ野【http://www.toutoucommunity.co.jp/】

 


ご相談はこちらへ
NPO(特定非営利活動)法人 社会動物環境整備協会

〒154-0011
東京都世田谷区上馬5-35-25 ネオアージュ上馬2階

TEL:03-5712-3844 (平日10時~12時、13時~17時)
FAX:03-5712-3849