第16回ドッグライフカウンセラー検定試験結果

総評

 今回の検定の合格率は30%台となりましたが、一方で、最高得点は80点台の前半でしたので、最高点で合格なさった方でも、20点以上の間違いがあったということになります。もちろん、受検者によって不正解の部分はそれぞれ違いますし、得意不得意の分野があると思います。しかし、実際の相談で間違う事は避けなければなりません。そのためには、基礎的な知識の理解力が、ドッグライフカウンセラーとして必須です。法律名や病名は間違いなく憶えていなければなりませんし、指導の手順等についても順序よく簡潔につたえる力が必要です。同時に、飼主さんとの会話を通じて、飼主さんのトラブルや不安の原因がどこにあるのかを充分に理解することはさらに大事です。安易な理解や思い込みによって、相談者の知識レベルや、技術レベル、愛犬との日々の暮らし方を考慮せず、不十分な解決方法を伝えてしまう事は避けなければなりません。

 また、記述問題の解答欄を白紙のまま提出なさる方も多く見受けました。実際の相談に答える際には、相談に来られた方をそのまま帰す事はできませんので、何らかの回答をしなければなりません。相談に来た飼主さんが、愛犬のことを見直してくれるよう、さらに愛情を持って暮らしていただけるようサポートするのがドッグライフカウンセラーとしての大きな役目です。最低でも愛犬との関係を良くする言葉を伝える事が必要です。

 今回も、問題解決のための手法やマナー遵守のことで、犬に負荷を課する考え方が多いことが目立ちました。人間社会での生活の中で、愛犬に教えておくべきことは数多くありますが、何か問題が起きた時、まず人間である飼主さんの対応や対処で解消することができないかと考え、愛犬に対する負荷は少しでも軽減しようとす思考がドッグライフカウンセラーには必要です。何でも犬に教え、守らせようとすることは、愛犬との生活を重くし、かえって飼主さんの精神的負担も大きくなります。飼主と愛犬の幸せな暮らしを考えてあげることがドッグライフカウンセラーの役割である事をご理解いただきたいと思います。

成績結果

総受験者数・・・123名

合格者数・・・・・39名

合格率・・・・・・31.7%

平均点・・・・・・61.19点

最高得点・・・・80点

合格者(掲載希望者のみ)

以下の方々が合格されました。おめでとうございます!

 

茨城県 田口直之
栃木県 金子知子
埼玉県 小田悠美子
千葉県 丸山正継
東京都 星野成美、佐藤直子、楊典子、坂口玲子、鳥羽恭里、木下智美
神奈川県 松本正治、久保みさ、齋田薫、松野友美、横溝真奈美、國岡千登世、今門恵美
長野県 畑瀬裕子
愛知県 陰平厚奈
大阪府 石山由里、前田麻理
広島県 作田佳史
福岡県 佐伯咲枝、平山あかね、穂坂公道、綿地知子、梶原千恵、岩清水智代、長あゆみ、門田庸子
佐賀県 田中三津子
熊本県 工藤いづみ
鹿児島県 村田晶子

 

過去の検定試験のページに戻る

トップページへ戻る